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ボトルネックおじさん

公開日: : ぼくはげ

東京に出て
音楽で身を立てたいと思ったとき
しばらくうたの学校に通いました
20代前半のはなし
ぼくは新聞を配りながら
『東京のひとたち』を逆恨みしながら…

その関連でありがたいことに
ある大手レコード会社に推薦していただいたんです
そこのプロデューサーさんに
アドバイスをもらいながら
デモテープを録ったりする機会をもらった

なんにもわからないぼくは
自分がすごいチャンスに恵まれてることも
あんまりわかってなかったけど
プロデューサーさんに言われるがままに
仕事の合間に必死で通いました

そのプロデューサーのまわりには
ぼくと同じような立場の
養成期間中の子が何人かいた

みんな彼を持ち上げたりして
楽しそうに話してて
ぼくは「なんだこのおべっか野郎ども」
と思ってました

結局まったくはなしがはずまず
しばらくしたら来なくていいって言われて
ぼくの『大チャンス』は終わったのでした

徒労に終わったから
負け惜しみ言ってると思ってくれて
もちろんいいんです
酸っぱいブドウのはなしを
思い出してくださって構わないんですが

いまのあたまで考えると
そのプロデューサーさんは多分
音楽のことがあーんまり
わかんない感じだったと思う

思いつきでユニットを組ませたり
デビューさせたりしていたし
そのひとが世話してたひとで
そのあと名前を聞いたひともいない

ぼく自身もやりたいことが
はっきりしてなかったので
あのまま従って
まかり間違ってうまくいってたら
楽器も弾けるようになろうと
思わなかっただろうし
音楽を続けるには
あとが大変だっただろうなぁと…

20130211-120144.jpg

さておき
プロデューサーさんをとりまく
『おべっか野郎ども』が必死だった理由も
このよくわからないおじさんに
気に入られるかどうかで
その先の人生がまるで違ってくると
信じてたから
しかもこの仕組みを乗り越えて爆発する
才能やきらめきが
自分になかったのも事実なわけで

しかしこのおじさんに
ぼくらの才能や可能性を
見逃さないで無駄にせず
あわよくば育ててやろうという
意気込みは皆無だった

音楽をするひとたちの多くは
楽しくにぎやかなことが大好きで
ともだちもたくさんいたりして
そのレコード会社における
そのおじさんの居場所だって
一部才能を輝かせて
会社立ち上げに貢献して
勢いよく儲けた幹部のひとの
お友だちかなにかで

たのむよー
こいよこいよー

みたいな感じで
役職につけて養ってあげたような
(一部妄想憶測は入ってると思いますが
そんなタイプのひとは少なくなかった)
ものだったんだと思うんです

そんな
でもしか音楽業界人みたいなひとに
擦り寄らないにしても
オーディションに応募するにしても
楽しみ方がわからないおじさんの
その一声で
民衆に届く前に可能性がないと
判断されたひとは少なくない

極端に言うとその後
新しい音楽やその楽しみ方が
わんさと登場するようになるには
インターネットの普及を待つことになるわけで

おっさんがボトルネックになってたおかげで
そこを通り抜けられなかったけど
溢れてしまったぼくは
直接みなさんに選んでもらうことに
なったわけです

過去にむだがないとは
まったく思わないけれど
この変な文章を
最後まで読んでる
モノ好きなあなたと同じ時代にいまして

生まれてくる時代は
ベストだったかも知れないなと

※ボトルネック奏法のことを
期待したあなたごめんなさい

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Comment

  1. ボトルネックおじさん http://t.co/8pSs6ofK @yamasakusenさんから

  2. 松田力 より:

    首の細いオジサンかと・・・

  3. 架間 太陽 より:

    き、期待して読んでなんかないもん! ・・・クビのほそ・・・既出かw

  4. ボトルネックSOHOでクビが回りませんが、どうすればいいでしょうか?おや瓶

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