ヤマサクマイニチ190 昼夜問わずいろんな音が鳴り響く街で音の仕事をして10年 どんな音がするのか?

このブログは明け方に書くことにしている
寝る前に書くと決めていたのだけれど 寝るのが毎日明け方なので結果明け方にいろいろ考える
自分と街が昨日の一応の決着を見て静まり 再起動する
切れ切れのエンジン音が悪いニュースを伝えながらも 朝までの時間 処理を終えた空間が横たわる中 ラブレターなら 朝読み返さなければいけないような少しおかしなテンションで書くくらいがちょうどいいのかも知れない

ぐずぐずしていると朝4:30を迎える つまり今日のことだ
なぜ朝4:30をとりたてて意識するかというと 作業場の裏にある寺 東漸寺の鐘が鳴り 読経と太鼓の音が鳴るのだ
今日も鳴った
除夜の鐘がうるさいと廃止されたような地域のひとは絶対に住めないだろう
この地域は音に対して寛大なんだと思う

日中にはそのお寺がやっている幼稚園で子どもたちのマイクパフォーマンスもある
日直的な立場の子がマイクを使って園庭で遊んでいる友達に「お片付けをしてお部屋に入りましょう」と伝えるのだ
これが結構な音量なので「今日の子は上手」「この子は嫌なんだな」などわかる
物心つく頃から人前で話すことがカジュアルなのは悪いことではないだろう

昼の14:30になると防災用のスピーカーから静岡市教育委員会からのお願い放送が流れる
俺がこの街に来た10年前から同じ女性の声で同じ文面
イントネーションが特徴的だ
「子供達が安心して(あ→ん→し→ん→し→て→)」までは普通
その後の「帰宅(き↓た→く→で↑き→る↓よ→う↓)」が静岡イントネーションで毎日どこかで少し楽しみにしている自分がいる

風雨が強く警報が出たときや防災訓練のときの広報静岡からの放送は怖い

本当の警報の際の放送は不安を煽るようなサイレンのあとにおじいさんのような低い声で「こちらわーーーーー こーほーーーーー しずおかでーーーす」と表情のないくらーい声で響き渡る
風の音で山に響く声は俺が子供だったならお母さんのところに行って泣いていたと思う
訓練のときは録音された若いアナウンサーのようなやはり表情のない声で「くんれん くんれん」と言ってサイレンが鳴る
これもこれで不安を掻き立てる
防災の訓練用放送なのだから不安になっていろいろ備えたくなるのならば成功なんだろう

わが髙山堂は東海道本線からも遠くないので夜中も貨物列車が走るし もう始発が走る時刻だ
こうやって日々昼夜問わずにかなり大きな音が鳴り響く中できっとこの音たちの影響を受けながら俺は音の仕事をしている
タイミングやコツがつかめてきて 自分のうたを録音するにも支障はでなくなってきた

そんな今日はSBSラジオで土曜16時からやっている「だら?だら!大作戦」の収録の日だ
お便りおまちしています daradarasbs@yamasakusen.jpまで

ヤマサク夏のセンまつりまであと22日

それではまた 明日の未明ごろに

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