山作戰コラム 森田童子さん 君を見送るぼくたち のこと

昨日は月イチでやっているFRESH!の配信【山作戰60】の日

昨日の配信では熊本の先輩八代亜紀さん 若い頃から大好きなASKAさん そして日本のロックの歴史を変えたMr.Childrenのしかも天才小林武史さんの入れ知恵がプンプンする時期の曲 さらには日本語ロックがもっとシステム化される前の山で摘んできたようなかぐわしさのあるレジェンド大滝詠一さんと松本隆さんの曲をうたえた

そしてずっとうたってきた森田童子さんのうたも…
俺は森田童子さんに 多くのひとがそうであるように野島伸司さんのドラマのイメージしかなかった
【山作戰60】をやることになって薦められて存在をちゃんと知りその特異さを思い知る

森田童子の曲は学生運動の時代とその終焉 それを思わせる単語が散りばめられていて そこに出てくる「ぼく」や「ぼくたち」はそちら側にいる
その渦中にいたにもかかわらずうたっている時点ではすでに悲しく覚めていて救うわけでもなく傍観して 批判するわけでもなくて ただただ過去形にして吐き出してうたわれていく
そのキャンパス通りがある景色の中に「ぼくたち」がいるという構造にその時代を生きたひとも そうでないひとも いまをそれぞれに必死で生きたような 赦されたような錯覚をする

森田童子が生きていたことで「ぼくたち」でいられた俺達は彼女が亡くなってはじめて独りになってしまう
いや 実は独りだったことに気付かされてしまった

いつから独りだったんだろうか
実は全共闘時代が終わったあとすでに独りだったのかも知れない
もしかするとずっと前 学生運動のあの頃 そのただなか むしろ最初から独りだったのかも知れない

音楽の作り手が死んでしまうことは 同時代を共有したという現象が否応なしに終わり 過去になるということでもある
音楽は死なないが そのことだけは終わってしまうんだネ
そう感じながら ずっと「君」を見送り続けていた森田童子を 見送ったような気持ちで 独りになったぼくはうたった

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