本人による作品集『山作用』 全曲解説 荷 『 さようなら』のこと

「左様なら」なんだけど「作用なら」にさせてもらってタイトル曲のように…

何度もお伝えしていますが山作戰の作品集 小作品集は「山作戰」「山作業」「山作為」「山作柄」「山作用」と発表してきました
そのタイトルには「山」と「作業」「山」と「作用」というふうに「山」の字に「作」の字からはじまる二文字の熟語を合わせて名前を付けることにしており 今回は「山作用」と「山左様」ですこしなやみました
「左様」も「そのとおりです」みたいな意味が素敵で 素直になりたいいまの自分にあってるなぁ なんて思ったし 波平さんがちょっと得意気に「左様」って言うの好きで真似してたなぁ…
…なんて思いはさておき 今回はひとにたくさん関わってもらうことを決めていたので そこで生まれる効果や影響って考えると「作用」がふさわしいのかな? と そちらにしたという経緯がありましたし 作品集としては山作用のひとつ前に出した「山作為」(販売サイトに飛びます)のときに作品集タイトルと同じ「山作為」(曲の試聴に飛びます)という曲を入れたので 今回も「作用」に関する曲を入れられたらな と思っていたんです
それなら「山左様」は同じ読み方で紛らわしいから出さないし 漢字なら「左様なら」と書く「さようなら」を入れてしまおうと思い それをテーマに曲を作ることにしました

力を込めてうたいあげられるキーを探す

世間的に「シンガーソングライターと呼ばれない歌手」の方の場合 曲を作るひととうたうひとが違うわけです
なにを当たり前のことをとおっしゃるでしょう その通り…
負けじと続けますが その場合 作曲をするひとはその歌手の方の出す声の音域に合わせて曲を作るか すでにできている曲をうたう場合ならその歌手の方の素敵に響く音域がその曲の聴かせどころで活きるように音程を上下させたりして曲のキーを設定するのものだと聞いております
カラオケなどでみなさんが ♯だの♭だのと押してなさるあの作業を思い浮かべていただくとわかりやすいかと思います(が 問題は曲がカラオケに入っておらず ボタンひとつとはいかないところです)それを俺はかなりぞんざいにやっていた…気がする
今回の作業の途中でその みんなが当たり前にやっているはずの キー合わせの重要性に はた… と気づいた俺なのです

はた!

はた…

あいたかやま」のときに書いた話題とも重なるんですが 感情を込めてうたいあげたときに自分の声の響きやすい音域ってどこなんだろう と思いまして…

ちなみになんとなく思いついて作った時点でのキーはこの高さでした

曲を作り始めた初期のデモが社長の動画に使われていました
歌詞も仮で山作用収録のものよりちょっとキーが高いです
このあと何種類かの高さで作りなおしてうたってみて決定したキーがこの動画の一曲目(0:14くらいから)

このキーに設定して 極限まで高いキーで迫るやり方ではなく表情をつけて声が響く高さでうたうことをテーマにして 全体の録音がはじまったのでした

俺にはちょっと恥ずかしい手法を取り入れて…

とにかく昔からのファンのみんなにも 新しいファンの方々にも愛される切なく美しい曲にしたい という思いがありました
そこでこれまで俺が自覚する限りまだやったことがない名曲バラードでありそうなちょっと恥ずかしい気もする手法を取り入れることにしました
それが イントロがサビのメロディー 間奏がうたいはじめのメロディー それぞれをヴァイオリンで奏でるの!
なにそれ!正攻法じゃん!
正攻法すぎて恥ずかしいじゃん!
きゃーー!!!

…っていう俺の感覚がおかしいのはわかってるんだけど 恥ずかしかった
でも 恥ずかしいことをやってみたくなった俺
そう 恥ずかしくなくなったのではなく 恥ずかしいことをしたくなったのです
むしろ重症です 悪化してます
そしてイントロはこんな風になりました
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そんなにはじらう俺にかまうことなく(言ってないので知るわけがない)ピアノの塚本恵先生 ヴァイオリンの井柳葉月さんコンビが強くうたいあげてくれてます

ベーシスト海外へ逃走?!ギターもどうしよう…『さようなら』しちゃいそうでした の話へ

山作戰による作品集『山作用』解説 目次
序 (山作戰の録音 予備知識の回)
一曲目 煩悩スルメ
二曲目 あいたかやま 前編
二曲目 あいたかやま 後編
三曲目 さようなら 前編
三曲目 さようなら 後編
四曲目 御休日和 前編
四曲目 御休日和 後編

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