ヤマサクマイニチ 15 2020年1月5日(日)あの紐を強く引くのは俺か

昨日のブログに書いておくべきことを忘れていた 戸田恵梨香さんが出てくる夢を見た話だったが 俺が別段戸田恵梨香さんのファンだったり好みだったりする訳ではなく 朝ドラを欠かさず観てるだけだということだ
それなのに出てきてくれて(それだから出てきたんだろうが)出てこられるとなんだか好きなような気になってくる
中学校のときもそうだった 好きでもないはずのクラスメイトの子が夢に出てきて急に気になったことがあり振られた
さすがにあうこともないので振られる心配はないし いまのところあんまり気にならないので安心して下さい(何を)
録画してたまった朝ドラはすごく気になってる 大河ドラマもいだてんがすごい数残ってて切ない 次の大河ドラマが始まってしまうのに

一昨日だったかスタッフと話をしていてわかったことがある
俺は曲を作ることを人生の目的と思っていて うたうことはその曲を伝えるためにやっていることだといろんなところで言ってきた
そのことに疑いも間違いもないつもりだったのだが 一昨日スタッフとの話しの中で
「『わたしはうた』は俺以外の歌い手さんがうたったら違う意味が出てまた素敵だろうな」
みたいな話しになり
「作家さんとして修行(曲を提供したりする仕事に専念)して表舞台から身を引けば?」と言われた
いきなりの提案に俺は ただただ悲しみしかなかった 自分でも意外なくらいものすごく切なかったんだ
なぜだろう

うたをやめて作家さんとして生きていけたらいいかもなと思った時期もあったはずなのに 作家さんとして生きていくことはむしろもっともっと難しくて できたら素敵なことなのに こんなにライブの動員数を気にして苦しんだりしなくていいはずなのに 喉の調子を気にして一年中マスクをして寝なくてもよくなるはずなのに
なぜか自分の本筋からそれてるような気持ちになって強烈に悲しかった

「寿司屋になりたいんです 漁師やお魚屋さんになりたいんじゃないんです」
って気持ちに近いかも知れない
寿司屋の仕事としてお魚屋さんと重なる作業はあるだろうけれど 俺の寿司を握って食べてもらうためにやるだけで 市場で魚を選んで誰かに売ることをやりたいわけじゃない

俺は自分で曲を作りそれをアレンジし 録音し演奏して暮らしていて そこは小規模であるが故に アレンジも録音も専門のひとに頼まずにみんな自分でやっているし相談をしたり教えてくれたりするひともほぼいない
だから自分やバンドで気づいたことをフィードバックして修正する以外に成長する術がないのは事実で それに限界がきてしまったら伸びしろはなくなってしまう

ここで鶏が先か卵が先か みたいな話が出てくる
この状況を打破するためにはいまよりたくさんのひとに聴いてもらえる曲やアレンジ サウンドが必要なのだとして それをできるひとに依頼したりそういう方と仕事をしたりするには沢山のひとに聴いてもらえる状況にいないと駄目なのだ メビウスの輪のようにぐるっと元の位置に戻る
その輪から飛び出すにはどこかで草刈機のエンジンをかけるようにかなり強い力で紐を引かなければならないのだね

その紐を引けるタイムリミットは近づいていると思う それは今年いっぱいあるかどうかもわからない
だから俺はとにかく素敵な曲を作り 熱いライブをし たのしくしゃべるよ!いまの仲間ともっとたのしいことを長く続けるためにもだ

そろそろお正月が終わるのでちゃんと一年の計は元旦にあり的なやつをやっとかないとと思ったので書いた
引き続き曲を聴いてくれているあなた そういうことです そうなんです ありがとう

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