弱く やさしく

都会の騒がしさに
疲れたつもりでいたけど
自分のややこしさに
愛想 尽かしてただけかな

五反田のガードをくぐって
リニューアルのデパートかんぐって
俺の街だったあの頃と
お互い変わっちまった

俺がうたえば
君が揺れれば
明るい雨が
少し途切れたら
まだなのかな
もういいのかな
このためらいは 
弱く優しく

さすまたの警官が
何処かへ怠惰に走り出す
君とキスした裏道は
誰かがまさぐってる最中だった

平たすぎる関東平野に
たかるひとびとに混じって
まだ降り止まない雨を
夕暮れが染めてく

俺がうたえば
君が笑えば
明るい雨が
やまなくても
黄身をささえる
白いなんかみたく
痛くないくらい
弱くやさしく

意味はないのかな
花咲かないのかな
泣き止んだかな
なぜ光るのかな
君が揺れれば
俺がうたえば
それも世界だ
弱くやさしく

俺がうたえば
君が揺れれば
明るい雨が
少し途切れたら
まだなのかな
もういいのかな
このためらいは 
弱く優しく

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