ねえ あなたもまた
ほかのだれかと同じように
希望を胸にあきらめないでって
頑張ろうって
言うんでしょうね
その横顔に光がまわる
ぼくは言葉を飲み込んだのを
あなたに悟られないように
指の付け根を噛む
八つ当たりさせてあげる
距離や立場に
いない ぼくにかけられる
言葉はたいしてないんだけれど
明けない夜はないことと
あなたの悲しみが
おわるかどうかを同列にならべて
語ることは
いまのぼくには
無責任に思えてしまうんだ
白むことのない東の空
あなたは目をふせて
泣いているの?
って聞くぼくだけがそばにいる
すこしはにかんで歩きだすあなた
ねえ
ひとはひとをはげますとすこし
元気になるね
だからはげまさせてあげよう
なんて皮肉言いながら
またさりげなく上を向く
期待しなきゃ傷つかない
なんて言い聞かす
その生き抜き方の代わりの方法を
ぼくも知らない
明けない嵐の夜の空を
ぼくも見上げてます
あなたが見上げた
その空はもっと
暗いですか
ぼくのところは
バイパスの明かりが流れ星
日の出のまえが一際暗いと
誰かが言ってたよね
この漆黒に
ぼくはまだ期待してるのかな
明けない夜の空を見据えてる
明けない夜はないことと
あなたの悲しみが
おわるかどうかを
同列にならべて
語ることは
いまのぼくには
無責任に思えてしまうんだ
白むことのない東の空
あなたは目をふせて
泣いているの?
って聞くぼくだけがそばにいる
すこしはにかんで歩きだすあなた