【山作言】2019年9月5日「作っている校歌でむずかしい点はズバリ」


いま挑んでいる「校歌」
いわゆる普通の学校とは違う学校からの依頼だ
いろんなことを抱えた子どもたちの生活や
その場所とその周辺の景色を見せてもらい
思うところ 思いつくメロディーや
言葉はあるのだけれど
普段頼まれて作る曲たちとは
決定的に違う点があった

その場所で暮らしたり通ったりした生徒たちは
その時期を終えると文字通り「自立」して
旅立っていく

学校なら当たり前だろうと
思われるかも知れないが
彼らは旅立ったあと
その場にはもう立ち寄ることを
一部の例外をのぞいて
厳密に赦されないのだ

つまり作詞する側からすると
「またあえるね」的な表現や
ニュアンスを含めることができない

いままでどこかで
平和で便利な日本
生きてさえいれば戻れるあえる
あわないのは
お互いあわないことを選択するだけさ
的な考えをベースに
世界を見ていた自分がいたのを
思い知らされた
あわないあえない別れをして
旅立つひとたちがいると
知る作業であった

「作業であった」って
思わず書いちゃうくらい大変だが
まだ過去形じゃないのだ

メロディー部分と曲の大まかなアレンジ
そして言葉の束というか
「こういうことを書くぞ」という
メモのかたまりが出来たので
ここから言葉を削り出していく作業が残っており
それを終えるまでずっと
この戻れないけれど校歌だし
前向きに生きて欲しい気持ちはあるけど
嘘っぽく 無責任に 能天気には
絶対したくないのである

プレッシャーが殺到
圧倒されつつ
この葛藤
粘る納豆
のごとく発想
言葉と格闘
至極まっとうに

韻を踏んで遊んでる場合でもない!

とにかく近々
デモバージョンをこの山作言で
「颯爽」とお聞かせできるように
作業急ぎますのでこの辺で

そして50周年記念の式典で
「合唱」されるそうなので
「圧勝」の出来を目指すぞ

ヤッホー
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