静岡蒲原へ住み始めてすぐの10年前は本当に
なにもすることがなかったし
勤勉な農家と工場勤めの方が多いこの地域
家にいる≒なまけている的なまなざしもつらく
とりあえず出かけて歩き回っては
写真を撮っていた
まあつまりは
なまけものという評価が
徘徊して写真を撮るおかしなやつに変わっただけで
なにも解決していないわけだが
その当時スタッフとなにかで揉めて
「逃げるのか卑怯者」
と言われ
「ああ逃げるさ
俺はあんたの評価で逃げるかどうかを決めるんじゃない
逃げたいと思ったらスタコラ逃げるし
逃げたくないときは意地でも逃げない
いまは逃げたいから逃げる」
という訳のわからないことを言い放ち
自分で意味のわからなさにゲラゲラ笑いながら
走って家を出たことがある
きっとみんな いろいろ大変だったんだろうね
そんな頃に歩き回っていて見つけたのがこの橋だった
高速道路の上を通っている
うちの近所には高速道路の向こう側に行く道がいくつかあって
そのうち俺が知っている限り2つが橋になっている
東側の1つはそのまま旧東海道で
蒲原宿の東木戸と富士川の渡しを結ぶコース
ここは蒲原城の裏手につながっていてかくれ里のような
辻がある通りがあり
手入れされた畑があるものの
誰ともあったことがなくて不思議な気持ちになる
あの頃の俺は
メインのコースではないこっち側からも
蒲原城へ登ってやろうと思って
草の種を身体中にいっぱいつけながら
竹藪のコースへ分け入るも
大きな何かがガサゴソと音を立てたので
慌ててまた逃げたのだった
とにかく逃げてばかり
とりあえず逃げまくりの日々なのだった
そして昨日はmarmot project動画の3段
観てみて欲しい
西村肉氏のエレキギターが重なる
曲を知ってる方にはなんの曲かすっかりわかって
バンドのノリが出てきたと思う
そんな中 ファンの方からお届け物が来た
おくしずのわさびと生まれ故郷 熊本の米焼酎!
たっぷりおろして
炭酸割りに入れて飲むのがおすすめというが
最初は遠慮がち
しかしさっぱりしていてすばらしい呑み口なので
調子にのってどんどん入れてみる
最初はこんなちっとばかしだったのだけれど
継ぎ足して作っていくうちに前のわさびが溜まって
どんどん濃ゆくなりさらにうまいのだった
癖が少ないのに存在感のある米焼酎だからこそ
活きる呑み方だなあと感心しながら
夜は更けていったのだった