100日山作戰 その85 俺たちの言霊と呪い

俺たちは呪いをかける
夜中に神社に行って五寸釘を打ったり 動物を殺めて捧げなくても呪いは日々つきまとう

自分の中でアレンジされてるかも知れないけど 昔読んだある本に
「飛行機にそのひとやそのひとの家族などが乗るとき『あの飛行機落ちますよ』と言われると嫌な気持ちになるのは日本人特有の言霊信仰」というようなことが書かれていた
実際欧米の方など数名に「あなたが乗ろうとする飛行機が落ちますよと言われたら嫌ですか?」と聞いたら「テロリスト?」みたいに笑って返されたので その言われただけで現実化しそうな気がする気持ち悪さはすくなくともそのひとたちにはないんだろう
(たまたまかも知れないのであなたの近くに外国の方がいらっしゃれば 聞いてみて結果を教えて欲しい)

その本には この言霊信仰が大変やっかいで 戦争のときに惨状を伝えたり今後起きうる最悪の事態を忠告したりすると不謹慎と言われてしまったのも「口に出すと現実化する」という迷信からだった なので戦地で起きたことは国民に正確に伝わらなかったし軍部でも把握できなかった  というようなことが書かれていて 「仏教よりも根強い信仰がいまも変わらずあるんだなあ」 と思ったもんだ

この 口に出したら実現化すると思い込んでしまう習性を使って 相手の行動を制限しようとするひとはどこにでもいるし 俺もそうだ
俺たちは自分に自信がないので自分と同じやり方のひとを増やそうとする

そのとき自分と違うやり方でうまくいってしまうとさらに自信がなくなって困るので
「あのやり方では成功しない」
「あれじゃ駄目だ」
と確信もないのに言い切って その悪い未来を現実化しようとする
しかし人を呪わば穴二つ なんの確証もないその悪い祈りは自分にふりかかり 愚痴のようになって世間の隅にたまる
…って書くとそういうこと言うのが嫌になるでしょう(言霊意地悪)

自分をよくしたい一心で ポジティブな言葉を使いましょう みたいな一辺倒な流れに乗って 必死で美辞麗句を書き連ねても 現実はつきつけられ 矛盾は際限なく流れつく 矛盾をためるダムになった俺が決壊しそうになるのを 言霊は救ってくれない

実は言葉に出すと現実になる気がするこの「信仰」 「呪」という漢字に口編が付いてるのはそのせい なんて別なところに書かれてるのを見たたけど 多分後付けのでっちあげ
さらに その実現化する力をさらに補強するのが うたにのせることで それが祭事や祝詞の始まりだったりするとも

そうなの?

最近の俺は 俺たちにかかってる呪いがどうしたら解けるのか うたでどうにかならないか なんてことを考えながら暮らし うたを作っていたりします

呪いに呪いをかけると祝いになるかもでしょう 口ばっかりではなく示してみよ!

なんていう漢字分解系「金八話」は せんよ(笑)

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