私小説?白紙答案と留年と髙山少年と進藤さん 賛(さん)

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自分で判断して留年するくらいに自分の人生を切り拓こうとしているあなたこそ! みたいに言われ(たと記憶している)『高校生の主張』という弁論大会のようなものに出場した
(はずだ)
周りの出場者はみんな原稿をまるごと暗記して見事に主張していた
みんな学校の先生や親と思しきひとと来ていて 廊下や控室で「もっとこのタイミングで手をこう広げる!」とか指導を受けていて怖そうだった おれは独り…
そりゃそうだろう 主張の題名は『留年』なんだもの

おれは原稿を覚えられず ある程度しゃべる内容とオチだけ決めてのぞんだ
主張の最後は『高校生の主張』と頭上に吊るしてあるタイトル看板の『生』の字を指差し
「ぼくらは高校生 『生』きています」
と いま考えても意味がわからない論法でまくし立ててオチにしようと決めて壇上にあがった

ぐだぐだとしゃべり最後の場面で看板を見上げる
え…
自分が立っている演説台の所定の位置から 看板が見えない!
台の前へ出なければ『生』の字を指差せないことがわかった
リハーサルのような立ち位置の確認をやったあとに思いついたオチだったのだ
ピンチ!

しかたがないので台の前に出る
看板が確認できた マイクはない
指差して「高校『生』 生きています」とやけくそで叫ぶ
場内 大喝采   …え?

30年近い間に脳内で書き換えられてなければそんな感じだ

わけもわからず熊本大会突破
九州大会へ進んで名古屋で開催されたという全国大会へも進んでしまったはずだ
その弁論のタイトル『留年』
家族や親戚は「恥の上塗りはやめてくれ」と悲しんだ

名古屋で行われた全国大会では急に
「すべて大切で素晴らしい主張だから順位をつけるのはやめましょう みんな優勝!」
と言い出した大人がいて順位がつかず みんな優勝した

このことが『留年』というタイトルで新聞に載り さらに家族や親戚が悲鳴をあげる
記事をみたと思しきRKKラジオのディレクターの大久保さんという方から母親に連絡があったらしく 両親は「好きにしたらいい」 と理解してくれて 一度きりのつもりでゲスト出演したのが『コークオンサンデー』だったのだ
やっと本題に入った

パーソナリティーは奥田圭さんとやっと登場進藤久明さん
サンデーと名前についてるだけに毎週日曜日 しかも朝 大人が真剣にふた手にわかれて なにやら論争を繰り広げるラジオだったと記憶している
その中に進藤さんが毎週一曲新曲を作っていらして スタジオで弾き語りで披露するコーナーがあった
RKKのスタジオのガラスの中 さっきまで席に座って口角泡を飛ばしてらした二人が 演者と聴き手になる瞬間が素敵だった
ときにギター弾き語り ときにピアノでうたう姿
グランドピアノの弾き語りにハーモニカフォルダを付けてピアノとハーモニカで演奏される曲もあって「それもありなのかー」とびっくりしたのを覚えている
おれが最初に生で見て聴いたアーティストだった
この世界は自分と地続きなんだと実感した瞬間だった

その後 演劇に陶酔し脚本家になろうと東京へ出たおれが挫折したあと音楽家を目指したことにこの経験が関係しないはずがない
音楽家になってなければ東京へ長くはいなかっただろう
そうなれば静岡にもこなかった みんなにも出あわなかった
あの経験や事柄が過去でスパッと消されたら バック・トゥ・ザ・フューチャー的にいまあるこのすべての未来が透明になってなくなってしまいそうな勢い
進藤さんとはそういうひとなのだが 高校のときのそれ以来 実は一度も生でお会いしていない

その後圭さんとはTwitterやUstreamがはじまった頃にネット上で再会
ほんの数ヶ月出ていただけのおれを覚えていてくださって いまでも番組に出してくださったり 音源を流してくださったりする
あるとき圭さんがスカイプをつないでくださり 圭さんのスタジオへ遊びにいらしてた進藤さんとネット越しで話した
変わらぬロックスターがいて 現代の音楽を嘆いていらした

そこで再会を約束して数年 なかなかタイミングが合わず
「じゃあおれが静岡さん あいぎゃ行くばい!」
と言ってくださったのが今回のイベントのきっかけだ

会場 ジャパニーズモンスターズ
静岡市葵区常磐町2丁目2-1
ライブネット青葉ビル2F
(054)221-1806
開場16時 開演17時
前売3000円+ワンドリンク 当日3500円+ワンドリンク 全席自由席
チケットをご購入下さい。
【手売り】
山作戰ライブ会場
【銀行振込希望の方】
▶http://www.yamasakusen.jp/mise/products/detail.php?product_id=101
【カードでご購入の方】
▶https://anypay.jp/shops/lI2RNksCsT/sakugara_hohkoku
出演者
進藤久明
山作戰 (ギター 西村”NIKU”知己 ピアノ 塚本恵 ベース 大端考 ヴァイオリン 井柳葉月 ドラム 若月範彦 山作)
(敬称略)
お問い合わせ080-4331-5612(しい鳩子)

この再会のとき 約束の場所に立ち合ってみてはどうだろう
山作戰の最初を作ったひととの再会のときは おれたちのつぎの場面が始まる瞬間になると思っています
たのしもう

最後まで読んでくれてありがとうよ

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