【山作言】2019年6月20日分


優しそうな警察官に
文句を言ってるおじいさんがいた
警察官は怒らないし
拳銃で撃ってくることも
警棒で小突いてくることもない
おもいっきりゴネて
警察官はなだめ続けていた

おじいさんが
ぶん殴ってきそうな
こわそうなひとの割り込みや
ぜんぜん知らない
道行く若者のポイ捨てにも
物怖じせず意見をぶつけて
日々を暮らしてるのだったら
それは見上げたものかも知れないし
もしかすると
そのおじいさんは
どこか問題を抱えてるかもしれない

しかし優しそうで
手出しをしたら問題になる立場の
警察官や
駅員さんやウエイターさんにだけ
強くものを言ってるのであれば
その意見に多分
たいした価値はない

ひとは相手によって
態度を変えてしまうものだけれど
本当は変えないほうがいい
もし変えてしまうとき
俺たちは
そのひとに甘えてると
自覚したほうがいいんだろう

友達がやっても怒らないことを
おかあさんがしたら怒るのは
甘えてるからだ

友達が買い物を間違ったことや
ビデオを録画し忘れたことを
おかあさんに怒るくらいの剣幕で
怒るひとは多分頭がおかしいでしょう

誰かに言わない意見や要望を
誰かに強く言うとき
自分が使命感に燃えてるのか
人生の大事な部分を
守ろうとしてるのか
それとも甘えてるのか

考えてみると
甘えてることは多いよね

そう考えると仕事仲間や
バンドのメンバーって
すごい関係なんだなあと

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