ブリッと温めて事件の続き 完結編
レジの中から聞こえた爆発音
どうやらレンジの中らしい
チーズのような匂い
ブリトーおじさんが
「な なにやってんだよー!」と叫ぶ
事務所から飛び出してくる店長
店長からあとで聞いた話によると
Kさんは
ブリトーおじさんの牛乳とブリトーを
レンジに入れて温めたらしい
ブリトーの袋の端も切ってなかった上
紙パックの牛乳も温まって爆発
原因はおじさんの
(温めたブリトーと牛乳の袋は)
「一緒に入れていいよ」を
レンジに一緒に入れていいんだ
と思い込んだことらしかった
俺たちはその処理が終わるまで
30分残業して帰った
レンジは店長が掃除をしたそうだが
お昼のピークに何かを温めると
チーズの焦げたような匂いがするとのことで
激混みの昼ピークを
レンジ1台使えずに乗り切って
相当大変だったようだ
昼過ぎに本部から変わりのレンジが届き
ことなきをえたとのこと
Kさんはその日
落ち込んだりする様子もなく
いつもどおりにバイトをして
帰ったらしい
長くなってしまったが
この話はおわり
明け方の時間この文章を書いていると
深夜コンビニで働いていた頃の
朝に向かう空気を懐かしく思い出す
あれはちょうど春
新しいことが始まる頃のことだったなあ
よいこのみんな
パックの牛乳はレンジに入れて温めないこと
山作戦との約束だぞ
それではまた明日の未明ごろに!