【山作言】2019年10月11日城下町ラストサムライ制作秘話 その三 「もっこす」

「もっこす」とは熊本弁で「頑固で意見を変えないひと」のこと
他の九州の県では言わないと思う おそらく熊本独特の言葉だ
何かに名前をつけるということは それに名前をつけて呼んで共有できるくらいにあちこちにそういうひとがいたということなんだろう
熊本のひとたちはこの頑固で融通が利かない存在を面倒くさがりつつも どこかで尊敬し 面白がっているきらいがある
例えば土地買収などでみんながお金をもらって住まいを移していく中 お金で動かず先祖からの土地を譲れないと突っぱねるひとが現れたとする そこで「あのひとはもっこすだけんねー」と呆れ顔で それでも少し頼もしいような口調で言う
城下町で武家文化が強い熊本の武士的な思想や価値観の影響もありそうだ

これを書いている時点で264,657 回再生いただいてる「もっこす」という曲
メロディーは草履職人 武蔵屋の歌津 十紀雄(うたつときお)さんの動画を観た時点で思い浮かんだ
監督から「ストレートなロックのイメージでどうでしょう」と言われて「ですよね」となった

パンクというかメロコアというか早いビートで軽快でメロディーと言葉が強く出る感じにしたいと思った
監督の歌詞にリズムがあったのでそれをそのままメロディーに載せていく

とにかく最後の「イエーイ」を最大限に活かしたいので歌い始めはしゃべるようなトーン 途中監督が歌津さんと話してるシーンが入ることも決まっていたので気持ちよくブレイクできるようにして 最後のサビはハイトーンで盛り上げて「イエーイ」まで一気に駆け抜ける

力任せじゃないパンクのドラムパターンを選んでベースのラインを作って エレキギターの音をかぶせ ちょうどいい歪み方を探す
清正公が持っているのがアコースティックギターなのでちょっと躊躇したけれどそのまま提出したら即OKが出た

再生数が伸びてうれしい うれしくてたまらないけどまだ足りないんだろう
ここだけの話 正直100万再生を越えてはじめて続編の話がちらほら出てくるくらいだろうし 話題にもならないんだろうとは思っているので どうかみなさん拡散してたくさん観ていただけるとうれしい

アイデアはまだまだいくらでも出るのです

ラストサムライ関係ないけど 新曲のデモ

聴いてみて

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